コラム

差出人のない手紙に書かれていたこと

差出人のない手紙が府連の住所宛てで、筆者に送られてきた。 最近、「部落民○○○○」との宛名で、狭山事件の石川さんや被差別部落に対する差別的な内容の差別ハガキが解放同盟関係者に次々に送られてきていることから、またその手紙か… 続きを読む

なぜ今「主権回復の日」 取り戻すべきは平和と人権

「日本を取り戻す」-このどこかで聞いたフレーズを、皆さん覚えておられますか。昨年の12月におこなわれた衆議院選挙での自民党のキャッチフレーズだ。 わたしが疑問に思うのは、その取り戻そうとする日本の中に果たして沖縄は含まれ… 続きを読む

歴史と伝統を「守る」と「発展させる」の間に

家のテレビがNHKの番組を映し出していた。  出演していたのは、笑福亭仁鶴さんだ。再放送のようだが、「大阪の笑い100年」というタイトルで、笑いの先人たちゆかりの寺院や碑、演芸の史跡を訪ね、紹介するという番組だ。また、仁… 続きを読む

『レ・ミゼラブル』から現代の「蜂起」を考える 

アカデミー賞8部門にノミネートされているミュージカル映画「レ・ミゼラブル」は昨年12月の封切り以来、いまだロングラン上映が続いている。小生も高校3年生の娘と一緒に映画館を訪れた。実にすばらしい作品だと言うことは、娘と共通… 続きを読む

人権活動にも“ゆっくり”と“やさしく”を

2月に入って、昨年末の総選挙で敗れた中川治さんの後援会が主催した「新春の集い」に出席した。「もう2月だというのに『新春の・・・』とは?』と思いながら…。 渦中の中川さん自身の今後の進路も注目されるところだが、わたしが気に… 続きを読む

桑田投手のインタビューから考える

NHKのニュースウェブに元プロ野球選手の桑田真澄さんが今問題となっている「体罰」について語った次のようなインタビューが掲載されていた。 Q:体罰を生む背景は? 桑田:勝利ですね。「チームが勝ちたい」「自分が勝ちたい」とい… 続きを読む

水平社がめざした社会とは

新たな年を迎えた。 昨年2012年は、全国水平社創立から90年という節目の年であった。 大正11年3月3日、全国から被差別部落の代表約2,000名を集め、京都の岡崎公会堂で開かれた全国水平社の創立大会で採択された宣言され… 続きを読む

好機を見逃さない感覚を

部落解放同盟大阪府連が「新たな出発の集い」と銘打って、1月7日に“旗びらき”が開催された。 第1部の赤井書記長の新年の基調提案においても、第2部の北口委員長の主催者あいさつでも「従来の解放運動を踏襲しても時代の変化に埋没… 続きを読む

衆院選結果から考える

日本の今後を左右する重要な第46回衆議院選挙は、自民党が294議席を獲得する圧勝で、30議席の公明党と合わせて全議席の3分の2(320議席)を上回る議席を獲得した。 新聞やテレビは、一斉に「自民党の圧勝」を伝えた。果たし… 続きを読む

「排除」では、まちの活性化は実現しない

わたしたちは、3.11という東日本大震災を経験しました。この大災害に対する復興への道程こそが、日本の今後の進路ときわめて深い関係にあると思います。 それは、この大災害への復興のプロセスが無秩序であったり、復興に格差が生ま… 続きを読む