コラム

Vol.280 大阪港湾局職員の差別発言 徹底した真相糾明を 

 「言語道断」か、「論外」「問答無用」など、それこそ忌まわしい、不快としか表現のしようのない呆れてものも言えない差別発言が飛び出した。しかもそれが、大阪市職員による部落差別発言というのだから開いた口が塞がらない。 と言う… 続きを読む

Vol.279 ヘイト吹き荒れる東京都知事選

小学生や中学生が、校門を出て学校から帰路につくとき、だいだいどの学校でも正門近くに選挙が近づけば、ポスター掲示板が設置されるものである。そのポスター掲示板がヘイトに吹き荒れているのが、7月7日投票の東京都知事選挙である。… 続きを読む

Vol.278 「地対協」意見具申から28年 国際基準を満たした救済機関を

28年もの時間が経過したことになる。 1996年に、特別対策時代の最終段階を迎え、国は「地域改善対策協議会」(以後、「地対協」という)から「同和問題の早期解決に向けた今後の方策の基本的な在り方について」と題した意見具申が… 続きを読む

Vol.277 「部落探訪」仮処分決定を次なる闘いにつなげよう

2024年5月1日、大阪地裁で「部落探訪」の削除を求めていた仮処分が決定され、記事の削除を命じるとともに、記事・写真のすべてについてウェブサイトへの掲載など一切の方法による公表もしてはならないと命じた完全勝利の決定が下さ… 続きを読む

Vol.276 プロ責法の改正で「平穏な生活を送る人格的利益」は守られるのか

インターネット上の誹謗中傷について、大手プラットフォーム事業者に対応の迅速化を義務づける改正プロバイダー責任制限法が5月10日、参院本会議で可決、成立した。プロバイダー自身による削除指針の策定や、削除申請から1週間程度で… 続きを読む

Vol.275 大阪の解放運動の“灯台“ 大賀正行さんを偲ぶ

ある集会で発言された女性が、隣保館は“灯台”の役割を果たさなければならないと挨拶されていたのが耳に残った。ひとの人生にその道だと灯りを照らし続けるのが、灯台の役割であり、それこそが隣保館であるという挨拶だった。 大阪にお… 続きを読む

Vol.274 憲法の具体化としての包括的人権法に立ち返るべき

最近「天賦人権論」という言葉が国会でささやかれる程度だが話題となっている。 「天賦人権論」とは、「すべて人間は生まれながらに自由かつ平等で、幸福を追求する権利をもつ」、「その権利は国家などから与えられたり、奪われたりする… 続きを読む

Vol.273 「賃金と物価の好循環」 いったいどこの国の話なのか

3月19日「賃金と物価の好循環が実現する見通しが立った」と日銀の植田和男総裁が記者会見で語り、日銀金融政策決定会合で正式に「マイナス金利解除」という方向転換が図られた。 「賃金と物価の好循環」という指摘が果たして多くの国… 続きを読む

Vol.272 「したたかに生き延びる」ことの意味 山口勝己さんの著書から考える

良き先輩であり、そしてまた維新政治との闘いを牽引してきた同志として一時代をともに歩んできた自治労大阪府本部前委員長の山口勝己さんが、『「維新」政治と民主主義』という本を出版された。 「分断による統治から信頼でつなぐ自治へ… 続きを読む

Vol.271 プロバイダ責任制限法の改正の動き 人権委設置への布石に

年明け早々に発生した能登半島地震では、SNSを中心に被害や孤立の状況を訴えたり救助を求めたりする情報が多く発信された一方、真偽不明や偽りの情報、いわゆるフェイク情報が拡散し、社会を混乱させる事態に到っている。 中には表示… 続きを読む