コラム

Vol.240 今年は米子全研 27年前の出来事から差別の根深さを思う

部落解放研究全国集会。いわゆる全研が今年は鳥取県米子市で開催される。米子市と聞いてわたしは、いまから27年前の事を思い出す。 事の発端はこの年の4月に米子市に住む女性Aさんが、娘の交際相手の男性Bさんについて、「西成はい… 続きを読む

Vol.239 個人情報一元管理への布石 危険なマイナカードの義務化

「アメからムチへの転換」「こりゃあ政府による恫喝か!」と叫びたくなるほど強引に進められそうな強気の姿勢が政府から示された。言わずと知れた河野太郎デジタル担当大臣によるマイナンバーカードの事実上義務化ともいえる保険証との紐… 続きを読む

Vol.238 狭山事件の鑑定人尋問へ 新世代に届く運動を

専門家11人にも及ぶ鑑定人の協力を経て、いよいよ狭山第3次再審請求における裁判は、大きな局面を迎える事となった。3次再審を求めてからでも16年と5ヶ月が経過、裁判所、弁護団、検察による三者協議だけでも13年を重ね弁護団は… 続きを読む

Vol.237 『破戒』の主人公、丑松の描かれ方から見る時代の変化

9月20日和歌山市内で、奈良県連・和歌山県連・大阪府連・西光万吉顕彰会のメンバーなどが集い、2年に1回部落解放運動を地域でとりくみながら文化芸術、平和活動などに大きな貢献を果たした団体に対して、西光万吉文化・平和活動奨励… 続きを読む

Vol.236 ネットを利用するだけで個人情報が収集される時代

人気のあるホームページや検索サイトを覗けば必ずバナー広告が登場している。 しかし、不思議なのは、クルマの情報や人気のあるスポーツ競技のページなどを閲覧し、少し時間がたって、Yahoo!などの検索サイトのトップ画面を開くと… 続きを読む

Vol.235 社会矛盾が真っ先に現れる部落 地域共生社会への挑戦は待ったなし

「2025年問題」「2040年問題」「2054年問題」と題した本が書店に平積みされているケースが目立ってきている。 そのひとつ「2025年問題」とは、団塊の世代が全て75歳以上になることを言い、それ以降、医療費・介護費が… 続きを読む

Vol.234 はじまっている「地域共生社会」への実践 大阪府水平社100年記念シンポから

  2022年8月6日、大阪府水平社創立100周年記念集会が開催された。 第7波のコロナ禍が猛威を振るう中、レセプションは中止せざるを得なかったが、記念集会は何とか成功裏に終えることができた。 関係各位に感謝申し上げると… 続きを読む

Vol.233 敗戦から77年目の悪夢 分断ではなく合意形成を 

  今年は、あらためて水平社創立から100年。沖縄の本土復帰50年の年でもある。 最近つくづく節目の年だと実感する。 それは、明治元年の1868年から数えて敗戦の1945年までの間が77年間にあたる。さらに、敗戦の194… 続きを読む

Vol.232 みんなで参加 みんなで決める 投票日に改めて考える民主主義

  今日は、参議院選挙の投票日だ。 日本の政治の大きな一大決戦の日でもある。 しかし、2日前の金曜日前代未聞の蛮行が起こった。言うまでもなく安倍元首相が演説中に凶弾に倒れるという出来事である。 「なぜ、治安のよい日本でこ… 続きを読む

Vol.231 ツイッター社の「ゼロ回答」と日本の「ムラ社会」 差別を禁止する法整備が急務

  昨年5月にツイッター(Twitter)に小豆島(しょうどしま)の被差別部落の識別情報が投稿された事案に関し、土庄町(とのしょうちょう)は岡野能之町長名でツイッタージャパン社に対し、プロバイダやサイト管理者の利用規約等… 続きを読む