コラム

Vol.266 ふーどばんくOSAKA10周年 子ども食堂の実践に学ぶ

「今日も机にあの子がいない」という言葉は、人権教育や同和教育の原点とも言われる言葉である。 いわゆる貧困のため教育費が払えない。小さい子どもの世話で学校へ行けないなど、貧乏と社会的な課題が子どもに集中し、学校へ行けない日… 続きを読む

Vol.265 「人権救済機関」の必要性を30年さかのぼって考える

30年程度をさかのぼって俯瞰して見てみるとまた新たな視点が浮き彫りとなってくるものである。 1969年から全国的に実施されてきた同和対策の特別の立法は33年間、名称が変更されたり、法律の期間が異なったりしてきたが、国の財… 続きを読む

Vol.264 「部落探訪」削除へ 全支部一丸となって闘いぬこう

いよいよ大阪で、本丸ともいえる「部落探訪」削除を求める裁判がスタートした。 大阪の各被差別部落でカメラが回され、隣保館として位置付けられている「人権文化センター(仮称)」や食肉や皮革産業など、いわゆる部落産業が映し出され… 続きを読む

Vol.263 映画『福田村事件』におけるハンセン病患者の描き方

「Nothing About us without us(私たちのことを私たち抜きで決めないで)」との言葉は、障がい者当事者団体であるNPO法人DPI日本会議の合い言葉である。 当事者としてのアイデンティティーを尊重し、… 続きを読む

Vol.262 加害者側の論点ずらし ジャニーズ会見での「トーンポリシング」

突然、「トーンポリシング」という言葉が飛び込んできた。また難しい難解な単語だ。 トーンポリシングとは、社会的課題について声を上げた相手に対し、主張内容ではなく、相手の話し方、態度、付随する感情を批判することで、論点をずら… 続きを読む

Vol.261 多くに見てもらいたい映画『福田村事件』 しかし違和感も拭えない

「お、お〜とと」この映画館でこれほど観客が押し寄せるものか・・・こういった社会派の映画をこれだけ多くの人たちが観に来るんだとあらためて感心させられた映画が『福田村事件』だ。 全国観客数10万人を突破したらしく、関東大震災… 続きを読む

Vol.260 ジャニーズ事務所の性加害問題 被害者救済の法制化が急務

従業員300名程度が忙しく仕事に従事している会社を想像してほしい。その会社のトップである創業者は、それこそワンマンで、気に入った社員を厚遇するということが常の会社であり、文字通りのワンマン経営のたたき上げ企業である。 そ… 続きを読む

Vol.259 「部落観が変わる」組織と運動へ 慶応高校の優勝から考える

「野球観が変わった」「新時代の幕開けだ」と言われているのが、甲子園で熱戦が繰り広げられた高校野球への讃美だ。 夏の甲子園決勝は慶応義塾高校と仙台育英高校との対戦となったが、慶応高校の優勝で幕が降りた。とくに今回の甲子園で… 続きを読む

Vol.258 8分間のミステリー 広島に持ち込まれた核ボタン

G7広島サミットが5月21日から開催されていたが、アメリカ大統領が外交の際には、つねに従えているいわゆる“核のフットボール”と言われる核のボタンは、広島平和記念公園や原爆資料館にバイデン大統領とともに持ち込まれたのだろう… 続きを読む

Vol.257 鳥取ループの主張を一蹴した「全国部落調査」控訴審判決 

6月28日に出された「全国部落調査」復刻版出版事件の控訴審判決が、日増しに評価を高めてきている。とくに部落問題の認識について、あらためて確認すると以下の通りに指摘されている点がきわめて評価ができる点だ。 「本来、人の人格… 続きを読む