コラム

Vol.174 「革命未だ成らず」 浅香支部・塩根さんの早すぎる旅立ちに思う

中国の政治家であり、中国革命の父と言われた孫文の残した言葉に「革命未だ成らず」という言葉がある。 まさか、その言葉を葬儀での親族の最後の挨拶で聞くとは思わなかった。 その葬儀とは浅香支部の塩根仁さんが亡くなられ、ご長男さ… 続きを読む

Vol.173 燕会・新婦人協会から100年 青年・女性の奮闘に期待

2020年という本年は、全国水平社創立の母体とも呼ばれる「燕会(つばめかい)」結成から100年という年にあたり、同時に女性による政治参加を著しく前進させた「新婦人協会(しんふじんきょうかい)」の結成から100年の年でもあ… 続きを読む

Vol.172 「差別する自由はない」の声掲げ 

新たな年2020年の幕が開いた。 昨年は、選挙一色といって良いほど、統一自治体選挙、大阪府知事選挙、大阪市長選挙、参議院選挙と相次いで開催され、わが陣営にとっては芳しい成績を収めたわけではなく、厳しい選挙結果となった。 … 続きを読む

Vol.171 マイノリティを自然と包摂する若者たちに希望

「そもそも江戸時代に時の権力者が、ひとびとの不満を権力側に向けられることを恐れ、不満の目をそらすために、士農工商の下に『えた、ひにん』という身分をおいて、人の嫌がる仕事を押しつけたんやぁ」と、小学校や中学校の授業や解放子… 続きを読む

Vol.170 「寛容」と「自制心」なき政権にレッドカードを

安倍改造内閣が発足してから1ヶ月あまりで、菅原一秀経産相、河井克行法相が公職選挙法違反疑惑であいつぐ辞任。続いて、大学入試新共通テストへの民間英語試験導入にからみ、萩生田光一文科相の「身の丈」にあって試験を受ければよいと… 続きを読む

Vol.169 私たちのことは私たちで決める アウティングが横行する時代に

「2022年の水平社100年まで後3年。特集を組みたいのですが、部落の地名を明らかにすることによって、差別を拡散させてしまうのではないかという心配が常にわたしたちの中に存在しています」。あるマスコミ関係者が率直な悩みを語… 続きを読む

Vol.168 許されない文科大臣の「身の丈」発言

萩生田文科大臣の「身の丈」発言。 教育の分野におけて日本が後進国であるということを如実に物語る発言である。まさに“言い得て妙”とは言い過ぎか(笑) 経済の格差が、同時に教育の格差と比例しているということを時の文部科学大臣… 続きを読む

Vol.167 関電金品授受問題の本質

「この問題に触れない水平時評では意味がないぞ」と多くの人から言われているようなので、やっぱりきちんと向き合いたいと思う。 関電幹部による金品授受問題だ。 9月末以降、関西電力の不正問題が報道され続けた。発覚から2週間後の… 続きを読む

Vol.166 水道民営化から考える「公」と「民」の役割

2010年7月28日国連総会において「水と衛生に対する人権決議」が採択された。 この決議は、安全で清浄な飲料水と衛生に対する権利を、生活と人権の十分な享受のために不可欠な人権として認めたもので、まさに「水は人権」であると… 続きを読む

Vol.165 災害対応をまちづくりの真ん中に

1995年の阪神・淡路大震災から24年。 2011年の3.11東日本大震災から8年。 「想定外」という言葉や「ボランティア」「帰宅難民」など大震災から度々登場するフレーズである。わたしたちはどれほどの尊い命を犠牲にし、こ… 続きを読む