企業連が創立50周年で式典

部落解放大阪府企業連合会(企業連)の創立50周年、同労働保険事務組合設立40周年記念式典が11月24日、大阪市内のホテルでひらかれ、会員、関係団体などから約400人が出席。50年の歩みを振り返るとともに「広がる未来」を合い言葉に一層団結してとりくみを進める決意をかためた。

企業連は厳しい差別のなかで零細経営を強いられてきた部落の企業者、農林業者の経営の安定と生活の向上をめざして1967年11月4日に設立。1977年には10周年記念事業として同労働保険組合が設立された。創立以来部落の完全解放に向けて部落産業の育成、振興をめざし様々な相談活動にとりくんできた。

記念式典では中井主蔵理事長があいさつし「創立から50年が経過した今日も、内外の情勢は厳しく弱者切り捨ての時代のなかで経営環境も大きく変化している。昨年には部落差別解消推進法が施行された。差別なき部落の企業者の自主的・自律的経営者団体として一層団結してよき日のために全力を傾ける」と決意をのべた。

来賓では府連の赤井隆史委員長、中央本部の組坂繁之委員長があいさつ。近畿経済産業局長、大阪労働局長、大阪府知事のあいさつが代読された。

赤井委員長は「部落解放を願って50年、解放運動を大きく支えていただいた。いまだ差別は解消にいたっていない。大阪の部落は貧困、高齢化、孤立が進んでいる。その解決に向けてともに歩んでいきたい」、組坂委員長は「全国に先駆けた企業連の活動は部落解放運動に大きく寄与していただいた。これからも大阪府連、中央本部をしっかりと支えていただきたい」と期待を寄せた。

企業連の展開するサービスを紹介するビデオ、さらに企業連の50年の歩みにあわせて歴史上の人物に企業連スタッフが扮したビデオが上映され、会場は笑いに包まれた。

大阪府人権協会の田村賢一代表理事(府連副委員長)が乾杯の音頭を取り、マジシャンのDrレオンさんによるマジックショーや抽選会で会場を盛り上げた。