ふーどばんくOSAKAが設立記念式典

賞味期限が切れてないのにパッケージの破損などで捨てられていた食品を集め福祉施設などに無償で提供する活動を展開するNPO法人「ふーどばんくOSAKA」のオープニングイベントが4月1日、堺市でひらかれ、関係者など約50人が出席した。

府連が社会的企業の取り組みの一貫としてプロジェクトを設置して準備を進めてきたもので、堺市東区の中央環状線沿いにある大阪食品センター内に事務所、倉庫を借りて活動をスタートさせることになった。

缶がへこんだり、賞味期限までの期間が短いために捨てられてしまう食品は、年に500万トンから800万トンもあるといわれている。ふーどばんくOSAKAでは食肉業界はじめ大企連の関係企業や大阪同和・人権問題企業連絡会などの協力を得ながら、こうした食品を無償で提供してもらい、食べ物の支援を必要とする福祉施設などに無償で配布する活動を展開するもの。大阪でははじめての試みであり、NHKのニュースで取り上げられるなど各界から注目を集めている。 記念式典では理事長を務める府連の赤井隆史書記長があいさつし、「大阪の地でふーどばんくを実現したいとシンポジウムをひらくなど準備を進めてきた。堺市でNPOの登録申請を行い、食肉業界のみなさんにご無理をお願いして事務所・倉庫を確保できた。あらためてお礼を申し上げたい。まだまだ実績のないNPOだが新しい年度にスタートさせることができた。みなさんのご協力で大きく育てていただきたい」と呼びかけ、式典後、参加者は食品を保管する巨大な冷凍・冷蔵庫や事務所、倉庫スペースなどを見学した。

「ふーどばんくOSAKA」では、▽食品を提供してくれる企業、生産者、個人▽食品を必要としている施設・団体▽仕分け、配送などのボランティア▽活動資金などを支援してくれる個人、企業などを募集している。

連絡先は〒599-8101 堺市東区八下街1-122 大阪食品センター内 電話072-258-2201 ファクスは072-275-7763 メール info@foodbank-osaka.jp。