リバティ4月から自主運営へ 

「がんばれリバティおおさか~みんなでなんとかしよう」と題した集会が3月23日、大阪人権博物館(リバティおおさか)のリバティホールでひらかれた。リバティおおさかの存続に向け取り組んできた「リバティおおさかの灯を消すな全国ネット」の主催で、人件費を半減させるなど厳しい改革案のもとで4月以降自主運営に入るリバティおおさかを今後も応援していくことを確認した。

リバティおおさかは年間の運営費1億2000万円のうち約9割を大阪府・市の補助金でまかなってきた。しかし昨年4月橋下徹大阪市長は視察した際に「展示が差別や人権に特化して、子どもが夢や希望を持てるものになっていない」などとして突然、補助金の廃止を決めた。

リバティおおさかの存続を求めて個人・団体が集い昨年7月に全国ネットを結成。以来、全国的な署名活動やカンパ活動、様々な企画などでリバティおおさかを支援してきた。

あいさつした全国ネットの石元清英共同代表は「大阪の人権文化が摘み取られようとしている。力をより結集してがんばっていきたい」、府連の北口末広委員長は「リバティおおさかは日本だけでなく国際的な人権文化の拠点。厳しい改革案のもと4月以降自主運営されるが、継続できるよう支援していく」とのべた。

全国ネットの事務局長である府連の赤井隆史書記長が報告▽短期間に45万筆の署名が集まったこと▽人件費などコストを削減した上で、全国から約6600万円のカンパで今後2年間の自主運営にめどがついたことなどを報告。公的支援は継続して求めつつ、みんなの力で支えていこうと呼びかけた。

成山治彦理事長が全国からの支援に感謝をのべるとともに、厳しい運営状況のなかで引き続きの支援を訴えた。

リバティおおさかを応援してきた▽浪速太鼓集団「怒」▽演劇集団agasa▽「リバティしてる?」▽リバティ応援プロジェクト▽リバティガイドボランティアの各グループからこれまでの活動の報告が行われ、引き続きリバティおおさかを支えていく決意が示された。

最後に「被差別・人権マイノリティの人たちと豊かにつながって、人権文化を表現していくリバティおおさかの歩みを支え、協力していく」との集会アピールを採択し、今後もリバティおおさかの活動を支えていくことを確認した。