新たに19点の証拠を開示 狭山再審へ全国会議

 狭山裁判の再審・無罪に向けて全国の活動者、住民の会による会議・交流会が2月1日に東京の憲政記念館でひらかれた。前々日の1月30日に第12回三者協議がひらかれ、手ぬぐい、腕時計、犯人しか知り得ない自白の「秘密の暴露」に関わる捜査報告書など新たに19点の証拠が開示された。弁護団はこれまで開示された100点近くの証拠とともに精査検討し再審を求めていく。
 あいさつで石川さんは「今年春には逮捕されてから50年を迎える。元気なうちになんとか決着をはかりみなさんと美酒を味わいたい」とのべた。足利事件の菅家利和さんも応援に駆けつけ「一日も早く再審開始を」と呼びかけた。
 中山武敏主任弁護人は証拠開示された証拠について「前進に結びつく証拠も入っている」とのべ、松岡徹書記長が基調報告で当面の取り組みとして①狭山闘争を支える緊急カンパ活動に向けて狭山闘争基金を募る②50年を振り返る狭山事件パネルを作成し石川さんが逮捕された5月に集会を全国的に展開することなどを確認した。
 各地からは実行委員会形式で集会を開催することなどが報告され、個人参加のノジマミカさんは、石川さんが高裁前で街宣行動をしているときに通りかかり狭山事件を知った。自分と同じように知らない人たちへ問題を知らせたいという思いから狭山事件のフェイスブックを1月11日から始めた。フェイスブックの「いいね」ボタンを多くの人が押せば瞬時に狭山の問題が周知され多くの輪がつながっていくと積極的な活用を呼びかけた。
 鎌田慧さんがまとめで50年を迎える5月に創意工夫した取り組みを展開しようと呼びかけた。
 次回の三者協議は石川さんが逮捕されてから半世紀、50 年目を迎える5月に行れる。5月23日には東京日比谷野外音楽堂で狭山事件の再審を求める市民集会を行い、狭山事件との闘いの50年を振り返るパネルを作成し全国各地で集会を展開することが確認された。