グーグルマップに「部落」 駅名が改ざん

地図検索サイト「グーグルマップ」上で大阪市内の私鉄の駅名に「部落」の文字が書き加えられていたことが6月2日にわかった。報告を受けた府連はただちにグーグル日本法人(東京都)に削除・修正を要請。私鉄側からも削除要請があり翌3日午後になってようやく駅名が表示されない状態になった。

府連では2日午前、通報により駅名の書き換えを把握。ただちにグーグル日本法人に連絡し即時の削除・修正を要請した。グーグルマップ・ナビの担当責任者は「こちらで修正・削除はできない。サイト内にある窓口から削除依頼、修正依頼をしてほしい」などと対応した。

私鉄側も「部落差別を助長する悪質な改ざん」であるとして削除を要請。3日午後になってようやく当該の駅名だけが表示されない状態となった。

グーグルマップではユーザーが地図上の間違いを見つけた場合、「地図の間違いを報告する」という正規の編集機能で修正を依頼することができるが、今回の改ざんがこの機能を悪用したものであるのかは今のところ分かっていない。