大江健三郎さんが講演 世界人権宣言大阪集会

世界人権宣言65周年大阪集会が12月10日、大阪国際交流センターでひらかれ、ノーベル賞作家の大江健三郎さんが「これからの日本と世界の平和と人権を考える~広島、長崎、沖縄、東日本大震災を踏まえて」をテーマに記念講演を行った。

大江さんは、特定秘密保護法案が強行採決されたことについて、福島県で公聴会がひらかれ反対意見が相次いだにも関わらず、その翌日に強行採決されたことについて福島の人たちを侮辱しており、まるで3・11がなかったかのようにされようとしていると指摘。

世界人権宣言が私たちの生活に浸透していれば、あのような法律はできなかったと強調し、宣言は次の世代に伝えるためのエッセンシャル・モラル(根本的なモラル)であるとのべ、脱原発こそが日本に生きるものの役目であり、世界に普遍化させていく義務があると強調した。