コラム

Vol.306 SNSのあり様を変える対話と包摂のコミュニケーションを

「自信過剰な指導者の出現、突出したエゴ、高揚した民衆の圧力。あるいは誤解や錯誤により抑止は破られてきました」−8月6日に発表された広島県知事の平和へのアピールである。感動された方も多いのではないだろうか。 「自信過剰な指… 続きを読む

Vol.305 戦後80年の「談話」 石破首相の判断はいかに

「討ち死にか?」「やれるところまでやって玉砕」という雰囲気になってきた石破首相。 新聞各紙が、大見出しで「石破首相、退陣不可避に」と、もう決まったかのように煽り立てているマスコミに対して、逆に意地を張って「責任を果たす」… 続きを読む

Vol.304 参院選 差別、分断を阻止する政治の言葉が求められている

参議院選挙本番真っ只中の闘いである。 本来の参議院選挙は、政権への審判というよりは、じっくり各候補の政策を吟味し、良識の府たる国政をチェックする機能を持つものであり、そうした判断が優先されてきたのが、参議院選挙である。政… 続きを読む

Vol.303 24万2567人の名前を掲載 沖縄タイムスの紙面に思う

ただひたすら名前だけが、13日間、新聞紙面の4ページを使って、合計で52ページにわたって掲載された。その新聞は「沖縄タイムス」だ。戦後80年、沖縄戦で亡くなられた24万人以上のひとの名前が一斉に掲載されたのである。 「刻… 続きを読む

Vol.302 「再審法改正」「選択的夫婦別姓」 立法府の責任はどこに

この原稿の執筆日は6月16日だ。 ほぼ国会もお尻が浮き始めており、終盤国会も淡々と閉会を迎えそうな空気感である。 参議院選挙が7月20日投開票が決定したこともあり、永田町は、選挙へまっしぐらと言う状況のようである。 わた… 続きを読む

Vol.301 SNS選挙の時代 参院選で問われる情報リテラシー

またまた暑い暑い夏を迎えようとしている。 今年は、参議院選挙の年だ。3年に1回の恒例行事のような参議院選挙ではあるが、今年は、SNSと選挙の関係が大きく変化する選挙となりそうだ。 「SNS選挙」という言葉が広がり、SNS… 続きを読む

Vol.300 言葉の選び方で運動は変わる 北九州・抱樸の活動に学ぶ

言葉のチカラにあらためて感心させられた。 わたしたちは、生活保護世帯が2世代、3世代と引き継がれていったり、親の子どもへの虐待やネグレクトなども世代が引き継がれていく事を悲観した言い方として、「差別の連鎖」と表現したり、… 続きを読む

Vol.299 リバティおおさかの大きな節目 持続可能な未来へ

2025年4月24日は、大阪の部落解放運動にとって大きな節目の日を迎えたといってもいい日だろう。 それは、公益財団法人大阪人権博物館(以下、リバティおおさか)と大阪公立大学との間で、リバティおおさか所蔵資料約3万点が大阪… 続きを読む

Vol.298 分断の時代に考えさせられる漫画『路傍のフジイ』の生き方

小学館から販売されている「路傍のフジイ」という漫画をご存じだろうか。 主人公の藤井守というまったく冴えない40代のおじさんが主人公というめずらしい漫画本である。しかし、“のほほうん”としてるフジイ君が、なんともいえない味… 続きを読む

Vol.297 石川一雄さん死去 狭山闘争をどう闘うのか

「狭山いうても大阪の狭山のことちゃうで。遠い遠い埼玉の狭山やで」「そこでなぁ、24歳の部落の青年が別件逮捕されて犯人にされたのが、石川一雄という青年や」「無実やのにひどいえん罪事件やで」とわたしが、はじめて参加した府連の… 続きを読む